Linux From Scratch + pkgsrc 移行メモ2

移行した環境は LFS 6.3 です。当時は最新でしたが、19日現在、 LFS 6.4 が配布されています。

LFS の構築

LFS の構築は、Book の手順通りに行えば簡単にできます。
しかし、 paco を使用してインストール・パッケージ化する場合は注意が必要です。

http://paco.sourceforge.net/doc/faq.html
に載っていますが、Chapter6 の glibc のインストールで通常の "make install" を行っても、 一部シンボリックリンクのログがとれずに、うまくパッケージ化できません。
faq に載っている通り、

   find /lib -type l | while read name; do
       if [ "$(paco -f glibc | grep "$(readlink $name)")" != "" ]; then
           echo $name
       fi
   done | paco -lp+ glibc-<GLIBC_VERSION>

*1
を追加実行しました。

追加実行をしないと、僕のように作成したパッケージのみで新しいシステムを構築した時にまったく起動せず、頭をかかえて原因を調査する事になるでしょう。

ディレクトリを作成するスクリプトの作成

paco は、そのポリシーによりディレクトリを管理していません。
よって、作成したパッケージのみで新しいシステムを構築する時、空ディレクトリが作成されません。
/tmp, /proc, /sys は空ディレクトリでも重要なディレクトリです。
そこで、 FHSのディレクトリをシェルスクリプトで作成して、paco パッケージのインストール前に実行してディレクトリだけ先に作る事にしました。

*1:には、バージョン番号が入る

Linux From Scratch + pkgsrc 移行メモ1

デスクトップパソコンの環境を Plamo Linux から LFS + pkgsrc へ変更しました。

Screenshot


細かな問題はあるけれども快適な環境となりました。
その移行の時のログをここに残します。

方針と開発環境

システムの移行の開始は、だいたい半年前に始めました。
Plamo Linux の新版がなかなか出なくて、いっそのこと自分用のディストリビューションを作ろうと思ったのが始まりです。
システムの方針として、ミニマムな Linux の環境を構築する事にし、実装では、LFS に pkgsrc をインストールして使用することに決定しました。
素の LFS は、パッケージの管理機構がないので、paco を用いて LFS のアプリケーション群を管理する事にしました。

システムの開発は、トライ&エラーで行っていく事になると思ったので、うまく起動するまで VMware Server 上で開発していく事にしました。

Plamo Linux 4.5 のリリース

Plamo Linux の最新版 4.5 が 10/13 にリリースされています。


[plamo:29389] Plamo-4.5 released
以前と比べて、インストーラの構成がかなり変わっています。


メンテナの皆さんに感謝しつつ、今週末は、環境構築です。

Windows, Linux のローグ

今年からメンテナンスしている期待の Windows, Linux 用のローグです。

http://yozvox.web.infoseek.co.jp/526F677565.html

このローグの元となったものは、上記サイトから引用して紹介すると、

また、オリジナルのUNIX版のソースプログラムは既に残っていないと長い間言われてきましたが、結局見つかったようで、それを元にした復刻が「Roguelike Restoration Project http://rogue.rogueforge.net/ 」で行われています。ライセンスがパブリックドメイン(同梱のLICENSE.TXT参照)ですので、ここで配布されているUNIXオリジナルのローグの最終版を元にした「Rogue 5.4」をベースに、私が種々の変更・追加を加えたものを配布します。

http://yozvox.web.infoseek.co.jp/526F677565.html

と書かれています。

メッセージは英語ですが、原典を味わいたい人にお薦めです。

さらに、このサイトでは、ローグのスポイラーの日本語訳まで公開してます!
メッセージ分離型のローグに全てが有用ではないと思いますが、参考になります。

まっちゃ139に参加し、調子に乗ってライトニングトークで発表する!

わんくま同盟とまっちゃ139のコラボ勉強会「わんくま139」に参加しました。
まっちゃ139 3回目の参加で、調子にのってライトニングトークに前日申し込みました!


お題は「ローグで考えるソフトウェアの老後」で行いました。
未来はある程度予想できるのだから、今の設計にその予想組み込めないかな?って事を言いたかったのですが、
うまく出来たか不安です。たぶんうまく伝わらなかったと思います。
誰かダメだしして下さい。


しかし、資料に埋め込んだジョークで、まっちゃさんとなかさんにウケたのが確認できたので、そこは良かったです。


僕の発表した資料は、公開できる形に直して、
http://docs.google.com/Presentation?id=dcd6vpn2_10fhcd33dr で公開します。


午後は上野さんのセッション聞いて、グループディスカッションも一緒になれて勉強になりました。
ディスカッションの結果が上流からのアクションになってしまって、
下からのアクションを考えつけなかったのが残念です。
ここは、セキュアコーディング用プログラミングライブラリ or 言語の登場を期待しないといけないのかな。


そして、中三さんこと id:Pasta-K さん、あの資料書いたの僕です。
ごめんなさい。ハンドル聞こうと思ったのですが、発表までに見つけられなかったので、
勝手に中三さんと名前をつけてしまいました。

環境別ローグ・クローン まとめ

このエントリは、紹介したローグ・クローンをまとめたものです。
このエントリは、適宜更新していくつもりです。

まとめてみて分かった事

マニアックなものしか紹介していない事がよく分かる。
メジャーなものをもっと紹介していこう。